桑の木沢 [山梨県] Kuwanoki sawa
桑の木沢黒戸噴水滝  桑の木沢は、釜無川支流、大武川源流部の沢である.沢に沿って設けられた探勝道を 歩くことによって、いくつかの滝を間近で観賞しながら、水辺の散策を楽しむことができる。1時間ほどかけてコースを歩くと、高さ70mの みごとな黒戸噴水滝に着く.散策コースはここで終わっているので、鑑賞を終えたら往路を引き返すことになる. 足場の悪い岩の上からこの滝を見ると、もし探勝路がなかったのなら、小さいながらも近づきがたい沢であったことを実感させられる。
黒戸噴水滝
 林道が桑の木橋を超えると、歩道入口の表示がある。歩道を歩きはじ めて5分ほどで、立派なあずま屋が建っていた。あずま屋前の鉄製の橋を対岸に渡り、階段がつけられた歩道 を登れば、すぐ下りになって河原に戻る。歩道は左岸を進んでいて、途中にある大岩には鉄製のはしごが掛けら れていて超える。堰堤は、手前の鉄橋で対岸に渡り巻き道を登る。くさりかけた木段を登りおえると、河原に降り 、石の上に渡されている赤い鉄製はしごを渡って、再び左岸に戻る。道は林の中に入り、再び沢に戻っている。 天狗大岩と名づけられた岩から対岸をみると朝日滝が落下している。赤い矢印で示された進路を進むと、少し 支流側を登って本流に戻った。ここに最初の滝である桑の木滝が落下している。沢床へおりて滝を観賞した。 探勝路は右岸で滝を巻くようにつけられている。滝の上に出てからは、道はほとんどなくて、石にペイントされた 目印だけが、ここに探勝路が続いていることを語る。対岸には、清水が岩の穴から吹き出している桑の木湧水 がある。湧水を過ぎると、黄門の滝の前に出た。
桑の木滝 黄門の滝
桑の木滝 黄門の滝
三条の滝  黄門の滝を後にし、右岸の赤い階段を登り滝を越えると、探勝路は沢と同一化している。徒渉点が繰り返し現れ、石にかかれた赤い矢印を たよりに進む。沢幅はせばまり2段連続して落下する滝が現れる。これが三条の滝で、名前のとおり上段は3つに別れて流れ落ちている。落下 する流れのすぐ右に鎖がつけられていて、ここを登る。
三条の滝
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三条の滝を過ぎると連続する2つの小滝が現れる。下流側の石の上から落下している 滝は特に美しい。
くの字滝 逆くの字に2つの滝が続く.探勝路入口の案内板には、くの字滝とかかれていた. 沢は荒れ、大きな倒木が行く手をふさぐ.
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左:噴水滝が近づくといよいよ沢幅は狭まり、この滝が現れた.右側に設置された鎖をつたって登る. 右:噴水滝直下の滝.噴水滝の高さは70mにはもしかしたらこの滝も含まれているのかもしれない.すぐ上に、噴水滝の 姿が見えているから、心はもう噴水滝にとらわれてしまった.左側にある鎖をつたって登る.足場は悪いから、心はあせっていて も登りは自然と慎重であった.
噴水滝 噴水滝を見上げる.
黒戸噴水滝 噴水滝の上部.落口の上に水が舞い上がっている.これが噴水滝という名の由来であろう.


アプローチ:横手行きのバスは、韮崎駅か日春駅のいずれかから利用する.バスを利用した場合、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根登山道の入口、 横手バス停が起点となる.しかし、バスの本数は少ない上、下車後、車道を2時間近く歩かなければならなくなるから、私は中央線日春駅 よりタクシーを利用し林道まで入ってもらうことにした.料金は5000円弱であった.篠沢大滝キュンプ場を過ぎると、車道は林道となり路面 はかなり荒れているから、運転手によっては嫌がられるかもしれない.また、桑の木沢という名は知られていないようで、篠沢大滝方面と 行き先を告げたほうがとおりは良いようである.帰路は、時間的に余裕があったから、横手のバス停まで歩くことにした.1時間30分で横 手の集落に出ることができた.バス停は、武川方面からきた道路が白須方面と分岐する地点の簡易郵便局の向かいにある.運行本数が 少ないから、あらかじめ確認しておかなければならない.
1998年7月歩く.
<国土地理院 5万分の1地形図 > 韮崎

清流の町、白州には、渓流散策道としてよく知られた尾白川渓谷 もあります. こちらは道も比較的整備されており、歩きやすい歩道です.

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