雲取山　三峰神社から

　今回は、私は三峰神社より雲取山荘に登り一泊し、翌日山頂に立ち水無し尾根を下る、北から南への縦走をすることにした．三峰神社へは、三峰ロープウェイを利用して登ることができる．秩父鉄道三峰口駅より秩父湖行きバスに乗り、大輪で下車、このロープウェイを利用して、少し楽な雲取山山行をすることに決めた．
　今年のゴールデンウィークは、雁坂峠越えとこの雲取山と２つの山行を行った．つい先日、雁坂峠に登るため川俣へ向かったとき、三峰口駅で　三峯神社行きという急行バスが運行されていることを知った．帰宅後、西武鉄道のwebで調べてみると、三峯神社行きは、西武秩父駅から運行されていて、所要時間１時間３０分ほどであった．このバスを使えば、お花畑で秩父鉄道に乗り、秩父湖行きバスにのり継ぎ、時間２本しかないロープウェイを待つ必要がなくなる．さっそく、予定を９:１０発のこのバスを利用することに計画を変更し出かけることになった．バスは秩父鉄道終点の三峰駅を経由し、秩父湖バス停にむけて登っていく．入り口に信号機のある小さな駒ケ滝トンネルは途中に分岐があって、左が二瀬ダムの上を通る三峰観光道路だ．緑に包まれ、穏やかな日差しのもとをバスは登っていき、三峰ビジターセンター前の駐車場に着いた．
　駐車場の奥が三峯神社バス停で、石畳の道を進むと、鳥居の先に入山届けがおかれていた．やや急な登りを１０分ほど登り、奥宮の分岐を越えて、ベンチのあるところで休憩した．次の妙法ケ岳の分岐が現れ、登りつづける道を追うと、標高は１５００メートルの地蔵峠、このすぐ先が奥地蔵のピークで標高は１５２５メートル、三角点の標石のある開けた場所に出た．東北の見通しが良いので、腰をおろし休憩することにした．今辿ってきた尾根筋の横には三峰山奥の院である妙法ケ岳、その左背後に台形をみた峰々が両神山のものであることはすぐに気づく．
　もう標高的には残すところ５００メートルほどになるのであるが、このコース峰伝いにいくだけに、この先登っては降りての繰り返しになる．下っていくと、すぐに、霧藻ケ峰休息小屋が現れたが、休んだばかりなのでやり過ごし、次の鞍部お清平まで下った．お清平へは大血川の太陽寺からの道が合流している．ここから急坂の登り返しになり、前白岩の肩まではかなりきつく感じた．肩に達しても山頂まではまだ１５分ほどかかる．もう今日の行程は後半に入った感じで、少し気が抜けてきたが、まだ一端下った後、ここより２００メートル高い白岩山が待ちうけているのである．白岩山との鞍部には白岩小屋がある．再び登り返して白岩山山頂．歩道から右手にいくと、三角点があり、まわりには人なれした鹿が草を食んでいた．
　芋ノ木ドッケはすぐ先であった．県界尾根を伝う酉谷山方面の歩道の分岐がある．芋ノ木ドッケは雲取山と対峙したピークである．その鞍部オオダワに向けての下りに変わる．前方のピークの中ほどに、今日のゴールとなる雲取山荘が見えてきた．大ダワにつき、もう一息であるが、ベンチもあるので休憩することにした．日原林道から登ってくる大ダワ林道がここに合流してくる．山荘へは、男坂、女坂と２つのルートがあるが、ここでどちらを選んでもさして変わりはない．後２０分も登れば、雲取山荘につくのである．



	三峰神社から雲取山