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| この棒ノ折山は、
969メートルと1000メートルにあと一歩の低山である.手ごろな高さ、見晴らしのよい山頂に加え、奥多摩
入口に位置していてアプローチもよいから、弁当をもってのハイキングに出かけるには、手近な山といえるだろう.
したがって、ほかの奥多摩域の低山同様、歩道も山頂も、行楽シーズンであれば騒がしく、私に山行をためら
わせ続けてきた山でもある.
この山は奥多摩入口の高水三山の北に位置し、埼玉県との県境部にあって、どちら側からでも登れる のであるが.ハイキングコースとしては、有馬ダムによってできた名栗湖から登るのが普通のようである. 奥多摩側から登るには、川井駅よりバスで清東橋まで行き、百軒茶屋から入るルートがある. 三つめのルート、青梅の成木から黒山を経由する登路は、地形図にも歩道が記されていないし、この山に登る のには少し遠回りになって選ばれそうにない.そこで、私は、この成木の入口から、棒ノ折山に登ってみることに した.
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上成木バス停へ
小沢峠から黒山
棒の折山頂へ
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下山路として、山頂から奥多摩側の大丹波川、奥茶屋に下る道もあるが、私は入間側に下ることにした.まずゴンジリ峠に戻った. ゴンジリ峠から有間ダムへの下り初めは、東に向かいほぼ一直線に急坂が続く.10分で岩茸石についた. ここは十字路になっていて.岩の脇を直進すると、尾根を伝って有間ダムの下、河又橋に向かえるようだ.右は頂上からも見えていた湯基入 林道へ出てしまう.こちらをいけば、名栗川橋バス停まで3kmと近そうだし、 名栗温泉もあって下りの候補としては魅力がある. しかし、今日は最初から白谷沢に下ることに決めていたから、左に道を取った. こちらは登りによく使われているようであるのだが、沢沿いだけに傾斜は急だ. その分必要な時間は短くなる. 途中には、白岩、藤懸の滝もあって、これらにも立ち 寄っていきたいし、下りきった先には村営のさわらびの湯もある. 日の高い時間から一風呂あびて帰れるのは、低山の醍醐味というものだ. 降りはじめれば、すぐに沢の原頭に出て、その下に林道が通っていた.この沢が白谷沢であって、 脇に歩道がつけられている.冬季や雨天時など利用しないように表示されているのは、歩道の一部 が完全に沢床を通ることになるからであって、この部分の凍結が危険だからのようだ. ここにはマムシに注意の看板まであった. 下り始めると15分ほどで、もうこの谷の核心部に入り、白孔雀の滝が落ちている. 歩道の脇から覗き込めるようになっているが、もし下から見たいのであれば、沢を伝わなければならないの で少し難しそうだ.今日は、上から見降ろすだけで満足することにした. 次に現れる藤懸の滝も、歩道からはのぞき込めるだけである.少し下には踏跡があるのでここをたどれば、 滝の下に出ることもできた.2段に落ちる滝で高さはさほどない. この滝の下には、鹿の死骸が落ちていた.滝の上から足を滑らしちたのであろうか.あるいはもっと上 から水で流されてきたのかはわからない.死体は整ったままであるから、ここで死んだ感じがする.水を飲みに でもに降りてきたのだろうか.沢筋ではよく動物の死骸を目にする. 藤懸の滝を後にすると、歩道は沢を離れ林中を下っていく.20分ほどで、ダム湖の脇の車道に出てしまった.有間ダムの上を越えて、対岸の車道 を下ると、さわらびの湯の広い駐車場が現れる.飯能行きのバス停もここにある.入浴施設は、駐車場の一番奥にある.休日とあって混んでいたけれど、 施設は快適だ.春の日差しの中で、沢音を聞きながら、山々を見上げて入浴できるのは本当に気持ち良いかぎりだ. 後は、襲い掛かる眠気と格闘しながらバスで入間川を下るだけだ.川沿いにくねくねと曲がる道路も終わり、飯能の市街に出た. |
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