週末の散策 title:Gozenyama navigation_arrows top next previous
栃寄から登る


より新しい御前山の山行:鋸尾根から御前山
栃寄大滝
登山道からみた栃寄大滝
 名前を知っているどうかは別ですが、奥多摩を訪れたことがあるのであるなら必ず目にしている山といえるのではないでしょうか. 山に登らなくても、小河内ダムにいけば対岸にこの山が見えているはずです. 大岳山や三頭山は訪れる人が多すぎて、私はどうしても敬遠しがちですが、この御前(ごぜん)山は比較的静かであると聞き、登ってみることに決めました.
 奥多摩駅から奥多摩湖方面のバスに乗り境橋で下車します.この境橋は、多摩川の深い渓谷の上に架かっているのですが、この深い渓谷に沿っての道路の建設が、いかにやっかいであったかは、 この橋までに、駅を出てから五回も多摩川を越していることから想像できます. この道路は、もともと小河内ダムの建設資材輸送用に作られたようです.でき上がったダム湖は、休日ともなれば観光客で賑わいます.休日には時に渋滞もするほど利用者があるこの道は、奥多摩町の生命線でもあって、 人々の足となるバスも多く運行されています.そのバスも休日は観光客のものになってしまいます.
 境橋のバス停は、橋の中央にあります.下車してさっそく下の川の流れを覗き込むと、恐ろしいほど川底は下にあることに気づきました.バスの走ってきた車道がいか に高い所につけられていたのか実感できます.橋を、奥多摩駅の方向に戻り、橋のつけ根に始まる、栃寄集落に向かう舗装された道路に入りました. 車道歩きは何しろおもしいことはありません.その上かなり急傾斜ですから、しばらくつらい思いこらえて登ります.養魚場を過ぎ、登山道の入口が現れました.
 車道から分かれた登山道は、沢沿いに登っていきます.秋の栃寄沢の流れは、水量も減り半分枯れている程ですが、今回は、訪れた日がちょうど台風の翌日だったので、 充分過ぎるほど水は流れていました.
 やがて滝の音が聞こえてきて、地形図にも記載されている一番目の滝が現れました.この滝の上は道が少し不明瞭になりますが、地形図の大滝のある沢を目指して進んでいきます. 大きな枯葉が散在していましたが、これは、この沢の名にもなっている栃の木のものでしょうか.
 地形図で、上流に記載されている方の滝が大滝です.登山道からでも見ることができるのですが、大滝のもとまで踏み跡がついているので、難なく滝の真下までいくことができました. この日、水量の多さを反映して、滝を流下する水は勢い余って中段から空中を飛んでいました.
 歩道は再び車道に出て、栃寄体験の森の敷地に入ります.登山道に入ってから約1時間の行程でここまできました. 体験の森から先は、標識がしっかりついていて迷うことはありませんが、植林中の道だけに、またしてもまわりの風景は単調になってしまいおもしろみはありませんでした. 約1時間の登りを終えると、ログハウス風の真新しい避難小屋が現れました.頂上はすぐで一気に登ります.歩道の脇にロープが張ってありました. 何のためなのか検討がつかなかったのですが、御前山といえば、花の咲く時期にはカタクリで有名で、自生するカタクリを保護すものでした.
 頂上での展望がまったく期待できないことはよく知られていて、この山の人気を落としているようですが、木々が落葉していれば、少しは見渡すことができるでしょう. したがって、もしこの山の登山に魅力を感じるとすれば、それはカタクリの花の咲いている季節ということになるのでしょうか.その時期を選んで再び登るしかないようです.
 行きとまったく同じ道をもどるのもつまらなく感じたので、下りは秋川側にしました. 頂上から先ほどの道を降りてきて避難小屋とは反対に折れると秋川側に下る道になります.ここから尾根上を2時間ほど下ったところで、湯久保方面の分岐が 現れました.湯久保は標高600mあたりの尾根上にある集落です.集落に出て車道を下っていくこともできそうですが、私は、そのまま宮ヶ谷戸に下る登山道を進むことにしました. 分岐から30分ほどで、集落の裏手に出ました.
 街道に出ると、バス停はすぐ見つかったのですが、バスがちょうど出てしまった後のようで、次のバスを待つためには3時間近くも時間をつぶさなければならないという信じがたい事体に直面してしまいました.
 北秋川沿いの路線バスは夜遅くまであったとの経験から、バスの出発時刻のことなどまったく考えなかったのが失敗でした.最終は遅くても、夕刻には全くバスが走っていない時間帯があったのです. 地元の人の足として考えれば、夕飯時にバスなど利用するはずがなくて、そうなっていても当然でした.
 結局、夕闇のなか、南秋川と合流する本宿まで車道を歩いていき、まだあまっている時間は夕食にあてることにしました.夕暮れた秋川の山里を歩くのも、暗くなった本宿からバスに乗るのも、 私にはそれなりに良い思い出となったのですが、スムーズに帰宅したいのであればバスの時刻表はあらかじめ調べておいた方が無難です.
滝
地形図に載っている無名の滝
koya
避難小屋
栃寄大滝
雨後の栃寄大滝
<2万5千分の1地形図> 奥多摩湖、猪丸 国土地理院地図閲覧サービス (奥多摩湖)
御前山 山頂
追記
 御前山に登ったのはヨセミテに行ったちょっと前のことで、私の記憶にはこの大イベントと組になって残っているのですが、下山し秋川沿いの山村を歩いた時は、もうずいぶん前のことになってしまったようです.
 ところで、最近、栃寄沢にある2つの滝の名について気づいたことがありますので書き添えておきます.奥多摩観光協会の案内所で配られている手書き印刷の散策案内では、手前の滝が大滝で、奥の滝 の方は、ゴハンギョウの滝と書いてあったことです.
 それを見たときふと思い出したのは、この山行よりさらに前のことになりますが、大滝が見つからず沢のわさび田で仕事をしていた夫婦に、そのありかをたずねたときに、すでに手前にあっただろうというような返答だったこ とです.そのときには、小さな滝がまさか大滝だとは思えなかったので、聞き流してそのままにしてしまったのですが、これが私の誤解の始まりだったのかもしれません. 2001/9
御前山山頂
鋸尾根 御前山写真(浅間尾根で撮影) 御前山
尾根から御前山
浅間嶺からみた御前山と湯久保集落
水根からみた御前山の写真
川苔山からの写真
情報を得る(Web) :体験の森
 2001年再びこの山に登りました.
 今回は奥多摩駅より、鋸尾根を進み、大ダワからこの山に登ることにしました. 2001/10

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