多摩川とその支流である日原川を分水している長い尾根が石尾根であり、鷹ノ巣山はそのほぼ中央にある.この山の 登山ルートは多く、それぞれの登山口へのアプローチに、バスが比較的多く運行されていることから往路、復路で別 コースを選んだ日帰り山行の対象として人気がある.
日原川の流れる北東からのルートは、中日原集落に始まり、集落西に聳え立つ石灰岩の露岩である稲村岩の頂部を経由 して、稲村岩尾根を登っていくものだ.わずか2時間強で鷹の巣山の頂まで到達することができるが、その分単調な登り 続きとなっていて、登りに使うにはややきついルートでもある.
一方、奥多摩駅を基点に石尾根縦走路を辿っていくことも可能であろう.しかし延々と続くその長さから登路として利 用されることはほとんどないようで、バスの時刻を気にしなくて良い利点からこちらは下山路として選ばれるのが普通のよ うだ.
奥多摩湖北岸に始まるルートも3つあり、多くはこれらのいずれかを登路として選ぶことになる.水根ルートは、水根 集落から水根沢をさかのぼり鷹ノ巣山南東の水根山に達するルートで、何より頻繁にバスが運行されている水根バス停を 起点とするアプローチの良さが魅力であろう.このルート比較的勾配はゆるいが、水根山南東斜面の植林中を稜線に這い上 がるまで、まったく展望がなく登路としてはやや敬遠されているかもしれない.逆に下山路としては、奥多摩湖発のバスも あるから便利なルートといえるだろう.
石尾根、鷹ノ巣山の東から奥多摩湖に向けて高度を下げていく尾根が、かやの木尾根で奥多摩湖湖岸の倉戸口か女の湯 からこの尾根末端に位置する倉戸山に登り尾根の背を伝うルートがあるが、いずれも利用者は少ないようだ.
鷹ノ巣山とその西に位置する日陰名栗峰の間にある巳ノ戸のくびれと呼ばれるコルには非難小屋が設置されている.ここ に向けて、奥多摩湖に流れ込む峰谷川の最奥の集落奥より登っていくのが浅間尾根ルートである.手前の峰谷集落までは、 便数は少ないながら、奥多摩駅よりバスが運行されているのでアプローチも容易である.奥集落の西側に始まる浅間尾根の 背を伝う登りで、最初植林中の登りで高度を稼げば、稜線上の小さなアップダウンを繰り返し非難小屋に着く.
小屋から石尾根稜線の防火帯を登る急登となり山頂に達することができる.コースタイムはバス停より2時間半から3時 間といったところで、もっとも楽な鷹ノ巣山ルートといえ利用者も多い.
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| 植林帯を抜けるとミズナラを中心とした木々の天然林の中に入る. |
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| 車道沿いの桜はちょうど満開であった.都心で花見を騒いだのは2週間ほど前のことだ. |
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| 峰谷橋でバスを降りる. |
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| 奥集落から見下ろした峰谷集落.峰谷集落のバス停前からここまで30分ほどかかっている. |
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| 鳥居を越えて浅間尾根を登っていくと社が建っている. |
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| 水場に腰掛けて前方を見ると、ちょうど正面に富士の頂が覗いていた. |
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| 鷹ノ巣避難小屋.水場から五分ほど、石尾根の稜線に出るとログハウス調の新しい小屋が建つ. |
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| 避難小屋から山頂までは切り開かれた尾根を直登する. |
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| 防火帯の坂を登っていくと、木々が切れて南側の展望がきくようになった.富士も正面に見えている. |
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| 日陰名栗の峰.名前からして地味な山であるが、鷹ノ巣山と並んでよく目立つピークである. |
| 鷹ノ巣山の山頂 |
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| 頂上は見通しの良い広場となっていてその中心に標石と案内板. |
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| 山頂からも富士はよく見えた.上半分はまだ雪を被って白い. |
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| 大菩薩の山々背後の白い壁は南アルプスの連なり. |
| 奥多摩入口部の二峰、鈍い二等辺三角形の御前山と台形の上にピークが乗った大岳山. |
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| 最奥部の山という感じのする雲取山も、ここではすぐ隣にある. |
鷹巣山から北東に延び日原に達するのが稲村岩尾根である。その末端にはその名の由来となっている巨大な石灰岩稲村岩があり、 日原からは、対岸にそのみごとな三角錐をみることができる。
全般に急坂が続くので、登りよりは下山に使うに向くルートと言えるだろう。ただし北側斜面であることから、春先まで残雪が あり、下部は沢床を辿る部分もあるので、冬季の利用には注意がいるだろう。
山頂の北側にルートは始まり、最初から急な下り が続くが、20分ほどで現れるやや平坦なところが、ヒルメシクイのタワ、再び下り一辺倒の歩道が続く。このルートの上部は背の 高いブナも多い自然林の中のくだりで急で時に道の状態もよくないが、快適な道である。
40分ほど下ると植林も現れるが急な下りはまだ30分ほど続き、稲村岩の分岐に出る。前の石灰岩の ところを登っていくと、稲村岩の上に出れるようであるが、私も躊躇させられる最後の部分は登ったことがない。分岐を出る と道もやせ細った沢底に向かう急な下りとなる。
沢底を歩き、稲村岩の基底部といえる石灰岩の壁の間を過ぎると、ふたたび 細い急な登山道が始まり、日原川に架かる橋に達する。登りかえすと中日原の集落の中に出て、車道をバス停にたどることに なる。
ヒルメシクイノタワ
上部は、ブナの大木も現れる自然林の中の道.
稲村岩の分岐![]() |
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| 地形図:奥多摩湖(25,000分の1) 山と高原地図 奥多摩 |
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JR奥多摩駅より西東京バスに乗り、終点峰谷(峰谷行き)で下車するか、峰谷橋で下車(留浦、小菅、丹波、鴨沢西行き)し、車道を30分ほど歩く.
2001年4月現在. |
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| 奥多摩入口の峻峰、愛宕山. |