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東京都の最高峰雲取山から南東に伸び、奥多摩駅のある氷川で終結する、多摩川の北に位置する長い尾根は
石尾根と呼ばれている.石尾根にいくつか並ぶ峰々の中、代表を選ぶとすればこの鷹ノ巣山があがるであろう.高さも低くはなく、高すぎないことから単独に日帰りで登られることの多いピークでもある.
美しい三角形の姿、山頂付近に樹木がないこのピークは、奥多摩の山々から眺望したときにも確認しやすいピークである.今回登ってみると、予想していたとおり、頂上の展望は実によく、まわりの奥多摩の山々
はもちろんのこと、富士、丹沢山塊、大菩薩山稜、遠くは南アルプスまで見渡せる眺望台であった. |
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| 植林帯を抜けるとミズナラを中心とした木々の天然林の中に入る. |
| 多摩川とその支流日原川を分水する尾根は、雲取山の南から東に高度を下げていく石尾根である.
鷹ノ巣山はこの石尾根を代表するピークである. この山へのルートは多岐にわたる.私にとって印象が強いのは、この山は北側の日原稲村岩から登るものである. 中日原集落の家々の間から川原に下った入口から、わずか2時間の登りで頂上に到達する.その間の高度差が 驚きであった. 日原からの最短路に反して、最長コースともいえるのは、奥多摩駅前から石尾根縦走路を延々と登っていくという アプローチである.しかしその長さゆえに下山路として選ばれるのが普通だ.通常登りに使用されているのは、奥多摩湖北面から 登るコースの中のいずれかである. 奥多摩駅からは奥多摩湖湖畔、峰谷橋から峰谷に登るバスが出ている.集落の西北には浅間尾根が、石尾根の稜線に向 かって伸びていて、ここを伝って登るコースは山頂まで3時間半と手ごろである.
峰谷行き始発バス、うろ覚えの6時30分に合わせて早朝家を出たのだが、休日は発車時刻は7時45分発に変わる. 奥多摩駅で何もせず1時間以上待たねばならない.峰谷橋を通るバスであればちょうど出るところだ.峰谷橋から峰谷へは、車道を約1時間ほど歩かなければならないから、 このバスで行っても、結局峰谷行きバスを待つのと登山道に入る時刻に差がなくなってしまう.今日は4月中旬とはとはいえ、まだ少し肌寒い.何もしないでここで立っている のは少しつらいから、このバスに乗っていくことに決めた. バスを峰谷橋で降りると、このあたりには新緑はまだほとんどなかった.青梅あたりでは、先週あたりから山肌一面が新緑に覆わはじめ美しかった.今日は新緑のなか歩く ことを期待してやってきたのであるが、山地ゆえやはり気候はちがうようだ.峰谷川の下流部は奥多摩湖湖面の入り江になっている.橋の袂にあるバス停から、入り江左岸の 道路に入る.もう湖畔に陣取る釣人があちこちにいる. 小河内小学校の下を通りぬけ、雲風呂という変わった地名の集落のあたりに来ると、道の横の小川は清流だ.峰集落から赤指尾根を登っていく雲取山 方面の分岐が現れた.鷹ノ巣山へは、ここから右手、まず奥集落にいかなければならない.すぐ先に民宿清流荘があり、その横が峰谷のバス停であった. 峰谷行きバスに乗ってもここが終点、予定した時間より早く辿りつけたので、乗る予定でいたバスはまだついていなかった.
地形図で三沢とかかれている集落の手前で橋を渡ると、地図どおり、沢沿いに林道がわかれていく.そのすぐ上に舗装された道路が民家の前まで続いてて、登山道入口になっていた.
まっすぐ急傾斜の道を登り左に折れたところから歩道がついている.この歩道最終的には奥集落で再び車道に出ることになるから、そのまま車道を登っていってもいいわけであるが、 こちらの方は近道といったところだろう.自動車道が開削されるまで使われてきた旧道といった感じで歩きやすい歩道が続く. 奥集落の民家の前に出て、車道に戻る.車道の脇の緑色の手すりのあるところで再び近道にはいって上にある民家の前に出る.峰谷あたりをよく見渡せる車道を登っていくと、集落は 終わり未舗装道になり、左手に登山道入口が現れた. 登山道は植林中を南西に向かってまっすぐ進んでから、右に折れると鳥居が立っていた.鳥居をくぐると地図にでている神社までは、ゆるい直線の登りが続いている.2つめの鳥居をく ぐると社が建っていた. ここから尾根に沿っての登りが続く.植林に入る手前で、振り返ると、富士山の白い峰が、赤指尾根末端の1244メートルのピークの左側に見えていた.ここは、浅間尾根だけに富士を背に 登るようだ.スイッチバックする部分を終えると植林は切れて、いよいよ落葉林.落ち葉を踏みながら快適なゆるい坂道が続く.左手に見えているピークは日陰名栗の峰、幅広く、頂上付近の 樹林は切れてはっきりわかる.歩道脇は、笹も混じり平坦な道が続いた. 少し登りになって小ピークに登ると鷹巣山の山頂が見えてきた.少しくだりぎみに進むと水場に出た.谷がせりあがってきて、地形図では歩道がちょうど西に折れていく場所である. 登山道が石尾根稜線に交わる非難小屋の前まであとわずかであるが、谷の先にちょうど富士が覗いていたから、ここで休憩することにした. 再び歩き始めると、5分で非難小屋に出た.ここも奥多摩域の他の非難小屋同様、近年建てかえられたログハウス調の立派なものだ.泊り客もあったようだ. ここから、防火帯の登りになる.鷹ノ巣山の稜線そのままが傾斜となり、急な登りだ.二等辺三角形の幅広い山姿の雲取山も見えてきて、まもなく頂上についた.
昼食を終え、石尾根の下りに入った.まずは、水根山に向けて東南に下っていく.ふりかえると山頂の人影も増えたようだ. 倉戸山、水根、熱海方面の分岐を越えると水根山の山頂.尾根をたどると急なくだりになり、川乗山が前方に見えている. 南側の木々の間には、奥多摩湖の青い湖面が覗いていた.鞍部を超えた小さなピークには、そらに向かって枝を広げた ぶなの大木が立っていた.城山のあたりにいるようだ. コブを超えると悪路が始まった.急なくだりの上背丈もある笹の中の道で道を失ってしまったようで、あまりの変わりように驚く. 石尾根縦走路が合流してきて、本来は水根山からこちらを通るべきことがわかり道の悪さに納得した. 平坦になったと思うと、スイッチバックの急坂で、鞍部に下りた.前方にピークが見えているのだが、道は北側を巻いている.北面 だけに、4月半ばであっても雪が残りぬかるんだ道もあった. 三つのピークを超えて、六ツ石山のピークへの分岐で南側に出た.すぐ先には石が並び祠、その先に大岩がある.ちょっと 南に出っ張った場所に立てば、川筋を見下ろせた.もう奥多摩湖の姿はなく、小中沢の谷筋が降りていっている.境集落のあたりだ. 沢の向こう側はハンノキ尾根であろう.奥多摩駅も間近かに思えてくるが、ここから先はまだまだ長かった. 切り開かれた急なくだりを降りていくと正面には大岳山が現れた.三ノ戸林道の分岐に出る. そのまま尾根を進み、ここから1時間ほどを要してやっと車道に出た.車道を下っていくと青梅街道、氷川の商店街に出る. 氷川大橋を渡り、奥多摩駅に戻った.
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| 石尾根 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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