alternative tourism
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甲斐駒ケ岳 山頂 甲斐駒ケ岳
  数ある駒ケ岳、その筆頭は甲斐駒だろう.ふもとからもよく見えていて、それは角張った荒々しい山容.山頂部は、まるで 雪が積もっているかのように真っ白なマサに包まれている.日々、そこに住む人々が見上げてきた存在感の強い山は、人々の信仰の対象となってきた. 南アルプスでもっとも勇壮な山だが、意外と容易に登ることができる.それは、林道によって北沢峠までバスが使えるからだ.日帰りさえ可能な山頂には、家族ず れの姿さえある.山頂に達すれば、花崗岩とマサによる異界の風景もよいし、眼下の山麓の眺望もすばらしい.
直登ルート分岐から山頂を見上げる.

甲斐駒ケ岳 摩利支天は山頂南東に位置する花崗岩の岩峰. 写真は仙水峠から見上げた、対になった山頂と摩利支天の姿.北沢峠のバス停を出発してから仙水峠までは1時間ほどの道のりだ.甲斐駒は早くもここでそ の全貌をさらけ出し、まだ残す山頂までの長い道のりを登山者はためらい、出発することになる.
摩利支天 摩利支天(北沢駒仙山荘前). 北沢駒仙山荘は、かつては北沢長衛小屋とよばれていた.北沢の河川に設けられた天場、シーズンの休日には、隅々までテントに覆われ、 南アルプスの拠点としてにぎやかだ.ここからは、摩利支天の白い頭が尾根越しに見えている.
駒津峰 駒津峰
地蔵岳 駒津峰よりみた鳳凰三山と富士.地蔵岳の山頂に立っている オベリスクとマサの白い峰々、鳳凰三山はよく目立ちこの山域の目印となっている.甲斐駒からみて富士は東南にあり、仙水峠から東南に伸びている早川尾根の 先に位置する.鳳凰三山と並んで山頂部だけがわずかに冠雪した富士が見えている.

仙水峠
 迂回ルート途中に摩利支天への分岐があり、 山頂部を巻くようについている細い道筋をたどればピークの元に達する.先の黒戸尾根側は切れたち、先には釜無川沿いの平地と背後の八ヶ岳がよく見える. ここから踏み跡を登れば大きな岩の上に出る.この岩の上が摩利支天、視界をさえぎるものはまったくなく眺望を存分に楽しめる.
  ほぼ南には、鋭い北岳のピークがまず目につき、その後ろには間ノ岳の幅の広い稜線が遠望できる. すぐ下には仙水峠、その先に藪沢カールとそれを取り囲むようにでこぼこの峰々を並べた仙丈岳、ちょうど北側に双児山の 尾根から駒津峰の稜線が見えている.
摩利支天 直登ルートを分かつと、摩利支天への分岐が現れる.分岐に荷物をおき空身で往復することになる.
摩利支天 摩利支天の頂部は岩の上、信仰の山である.
摩利支天からみた山頂 摩利支天の上からみた山頂部.右側のぎざぎざが黒戸尾根. 山頂からの下りでは、真っ白なマサの道が続いて、白崩山という異名が実感できるが、ここから見上げた山頂部の主体は花崗岩、マサはその中のごく一部に過ぎ ない.
双児山 駒津峰から双児山に続く稜線. 駒津峰から西南に降りていき、双児山2649mを超えて、北沢峠のバス停に下るコースもある.所要時間は仙水峠を経由よりやや 短かくてすみ下山に使用されることが多いようだ.双児山までは稜線上を進み快適だが、そこから先は樹林中の急坂の連続となり 楽しい道とはいえない.
早川尾根 仙水峠から鳳凰三山まで続いている早川尾根.早川尾根は、 釜無川右岸、南アルプス北縁を形作る高い峰々の連なり.中央線の車窓からもよく見えていて、甲斐駒と同じくもっともよく観られている南アルプスの姿である.

maps
地形図 甲斐駒ケ岳(2.5万分の1).
LINK国土地理院地図閲覧サービス
LINKYahoo地図情報で駒ヶ岳をみる.
affiliate北岳・甲斐駒南アルプス 昭文社 2008年版
map
affiliateJマップ北岳・甲斐駒ヶ岳
 登山用地図で、私の愛用しているのは、「 ヤマケイ登山地図帳4 北岳・甲斐駒・仙丈−南アルプス北部」と、ゼンリンの「登山ハイキング7 北岳甲斐駒」の2種であるが入手できない.


Transportations
JR甲府駅から、山梨交通、夜叉神峠登山口・広河原行き. 運賃は片道1900円. 広河原から北沢峠までは、南アルプス市営バスで25分、料金550円に荷物料200円がかかる.
山梨交通
LINK山梨交通
南アルプス市営バス
link南アルプスNET
course time
私の山行で実際にかかった時間を記してあります.途中何回か取った休憩時間は 含まれていません.

第一日
甲府駅
2時間半(バス)
広河原アルペンプラザ
5分
広河原山荘

第二日

広河原
25分
北沢峠
10分
北沢長衛荘
40分
仙水峠
60分
駒津峰
60分
山頂
下山
山頂
駒津峰
双児山
北沢峠
Other trails
黒戸尾根
 信仰登山で開かれた甲州側からの玄関口. 白州町の尾白川から尾根を延々と登っていく.ルートの登高は南アルプス一といわれ2200メートルに達する.
Links
LINK南アルプス市
LINK南アルプスNET
LINK南アルプス市観光協会
LINK伊那市(南アルプス)
affiliate
affiliate韮崎・清里・大泉・南アルプスの施設一覧
affiliate甲府市内・昇仙峡の施設一覧
甲斐駒山頂部  仙水峠から登り、山頂の南にある駒津峰に立ったとき、その花崗岩の岩峰はいよいよ目前にせまってきた. 驚くほど巨大な岩塊、白一色の表面に目を凝らしてみても道らしきものはみてとれない.双眼鏡を覗きこむと、色とりどりの小さな人影が 点々と岩にへばりつくかのように一列に並んでいるのが見える.それは角砂糖に取りついた蟻の行列のような姿であった.
 眺望される甲斐駒ヶ岳、その山姿の特異さから、だれもが容易に確認できる山である. このあたりの山々のことを、ほとんど知らなかったころの私でも、甲斐駒のピラミッドと地蔵ケ岳のオベリスクだけは、その場所をすぐ指差せたものである.
 中央線で松本方面に向かうとき、この山が現れると、いよいよ南アルプスの麓に来たことを実感させられる.学生時代、電車の車窓に現れたその山の高さと荒々しさに取り つかれたように見入った思い出がある.そのころの私にとって、このあたりの山は登るものではなく鑑賞の対象に過ぎなかった.将来この山に実際に登るとは夢にも思わなかった ものである.後に、奥多摩あたりをはじめとする低山に通うようになってからも、私にとって南アルプスの山々は、まだ敷居の高いままだった.
   そして、ついに南アルプスに手をつけはじめた後も、この山は先に延ばされる運命となった.その理由は黒戸尾根の厳しさである.甲斐駒ヶ岳山頂より北東へ長く迫り出した 黒戸尾根.この尾根を伝う登山道は、末端には駒ヶ岳神社もあって昔からの由緒正しい登路であり、甲斐駒表玄関の赴きがあり魅力的なものだ.釜無川源流のひとつである 尾白川の登口、まだ標高で800メートルほどしかなく、2967メートルの山頂まで2100メートルの登高を残している、屈指の難コースとして知られている.
 もちろん、甲斐駒ヶ岳には南アルプススーパー林道の北沢峠から登るルートもある.北沢峠は標高で2030メートル、こちらは900メートルの登高ですんでしまう手軽なコースだが、 日帰りで登る山の標高差ほどでしかないから、わざわざ南アルプスに出かけていくからには、ちょっとものたりなさを感じるものである. どこから登ろうが、山頂に立つことには変わりないとはいえ、駒ヶ岳に登った思い出としては、ちょっと手抜きしすぎた後ろめたさが残る感じである.
今後中央線から、この山をみたときにその安易な登山経験を反映して、その威厳が減じられることになることは避けたいと考え、正攻法である黒戸尾根を、いずれ自信がついてから 登るべきだと考えつづけてきた.
 しかし、この決心はいとも簡単に破られることになってしまった.広河原までキャンプをしようと出かけてきたついでにこの山を目指してしまったからである.広河原にいざ着いてみれ ば、空は青々と快晴、北岳山頂もはっきりその姿を見せている.明日晴天であれば、キャンプだけで帰ってしまうのも惜しまれ、さしあたって登れる山を探すことになった.
 ガイドブックを開けば、広河原を出発し、終バスまでに間に合いそうな山は、仙丈ヶ岳か駒ケ岳に限られている.どちらかといえば、仙丈ヶ岳が候補であるが、記載されていたコースタ イムでは、北沢峠から8時間.朝7時すぎに峠にバスが着くから、15時10分の最終バスではちょっとぎりぎりになりそうな感じがする.それに比べ、甲斐駒ヶ岳の方はコースタイムで 6時間.これなら余裕もあるし、もし登頂に時間を費やし過ぎてしまったら、黒戸尾根を下ってしまうという荒業も可能だろう.白州町からなら遅くなってしまってもタクシーを使って中央線 まで出るのも容易で問題なさそうに思える.
 結局、安全な駒ヶ岳に登ることに決めた.黒戸尾根を下ることも考え、テントをたたみ日帰りにしては重い荷を背負っての出発となってしまった.北沢峠でバスを降りる.仙水峠の入口は 林道を少しもどったところにある北沢長衛荘の入口だ.この小屋の先で沢を渡る.ここから峠までは北沢に沿った登りでゆるく快適だ.左岸の歩道は堰堤をいくつか越えて、仙水小屋に着く. この先で、樹林中の登りを終え、明るいガレに出ると仙水峠はすぐだった.残念ながら、仙水峠はガスに包まれていたが、ガスの切れ間を待てば、丸みをおびた摩利支天が見える.  峠から、進路は北に変わり駒津峰への登りとなった.登山者の数は多く、抜いては抜かれの繰り返しで駒津峰に着いた.
 駒津峰から見える甲斐駒山頂部の光景には圧倒された.白い巨大な塊が前に待ち構えている.稜線を辿り北東に向かうといよいよ山頂への登りに入った.分岐を直登ルートへ取る. 直登という言葉にふさわしく、岩とマサの急斜面、背中の荷が下に引っ張られるような感じを味わいながら攀じ登るコースであった.仙水峠では、穏やかな丸に見えていた山頂も、ここから見 れば尖っていて直線の重なりだ.どこからとなく人の会話が聞こえてくると、平穏な山頂に出た.祠の建つ山頂は、ちょうどお昼、まずは腰を降ろし昼食を作ることにした.
仙水峠
仙水峠よりみた摩利支天と山頂.
甲斐駒ケ岳
駒津峰手前から.
駒津峰
駒津峰から.
三角点 祠
三角点.近々航空写真を撮影するのであろうか.白い目印板がつけられていた. 石積みの祠が建つ.
黒戸尾根
山頂の東側には黒戸尾根が上がってくる.北沢峠までバスが運行されるようになって、利用されなくなってしまった. 一時間ほど山頂にいた間に登ってきたのは数人にすぎなかった.
摩利支天
仙水峠に立った時、その存在感に圧倒された摩利支天も、山頂から見下ろせば1ピークにすぎない.
Futagoyama
双児山から甲斐駒ケ岳を見る.手前のハイマツのピークは駒津峰.

甲斐駒ケ岳
ルート略図

甲斐駒ケ岳 map
仙水峠と甲斐駒ケ岳
甲斐駒ケ岳
中央道から見える甲斐駒ケ岳

早川尾根 仙水峠から、駒津峰とは反対側に登るのが早川尾根コース.峠から、栗沢山、最高峰アサヨ峰と続くコースの各所では甲斐駒の優れた眺望に出会う.
甲斐駒ケ岳 甲斐駒ケ岳
上:広河原峠付近よりみた甲斐駒ケ岳.右:早川尾根よりみた摩利支天と甲斐駒ケ岳山頂. 下:仙水峠よりみた、摩利支天と山頂.
摩利支天
黒戸尾根 駒津峰
上左:黒戸尾根.上右:駒津峰と駒ケ岳.駒津峰より双子山に伸びる稜線の後ろに、鋸岳が見えている.いずれも 栗沢山より.

早川尾根のページ

信濃境から信濃境からみた甲斐駒ヶ岳.北北西からは、左に続く長い黒戸尾根によって幅広の二等辺三角形になり、 甲府側から見たものと違った姿だ.

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