alternative tourism
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間ノ岳

北岳山頂より見た間ノ岳の全貌.右手に下がっていく尾根の先にある三角形が三峰岳.尾根の後ろには塩見岳も見えている.

Transportations

JR甲府駅から、山梨交通広河原行きに乗り広河原で降りる. 運賃は片道1910円.南アルプス市営バスに乗り換え、野呂川出合で下車.

山梨交通バス 南アルプス市市営バス
course time

私の山行で実際にかかった時間を記してあります.途中何回か取った休憩時間は 含まれていません.

  • 第1日
  • 甲府駅
  • 2時間半(山梨交通バス)
  • 広河原
  • 20分(市営バス)
  • 野呂川出合
  • 2時間15分
  • 両俣小屋
  • 第2日
  • 両俣小屋
  • 35分
  • 野呂川乗越
  • 1時間25分
  • ピーク
  • 1時間15分
  • 三峰岳
  • 35分
  • 間ノ岳
  • 40分
  • 中白根岳
  • 20分
  • 北岳山荘
  • 55分
  • 八本歯のコル
  • 1時間15分
  • 大樺沢二俣
  • 1時間20分
  • 広河原
  • (タクシー)
  • 甲府駅

昨年北岳に登ったとき以来、私はこの間ノ岳に登ることを心待ちにしてきた. この山には、私の故郷である静岡県の県境が通っていて、このピークがその最北になる からである.地図を見てそのことを知って以来、一度はそこに立ってみたいと思いつづ けてきた山であった.

静岡県の県境線は、この山の南面に源のある大井川を取り囲み細く北に突き出して いる.本当は静岡県側からアプローチしたいのであるが、大井側源流をさかのぼるのは 一般には難しい.山梨側から入るとすれば北岳に続く白峰三山の1ピークにすぎないの でちょっと味気ない.

東京での生活が長くなり、最近私は故郷とその他を区別する境界を欲しくなりつつ あるようだ.その境界線を直接足で越えて帰郷することにちょっとした魅力を感じるよ うになっていたから、山梨からいくのも悪くないと妥協することにした.

ただ、そういう目的であるから、縦走の1ピークとして通過するのではなく、直接 この山に登れる仙塩尾根を伝うルートを選ぶことにした.

仙丈ヶ岳から南下し塩見岳まで続く20キロメートル以上続く尾根が仙塩尾根. 両端の3000メートル峰に吊り下げられた稜線は、ほぼ中間点で一旦標高を持ち 直していて、そこが三峰岳(みぶたけ)2999メートルである.

東の間ノ岳から静岡県の北辺を形づくっている稜線が、南北に走っている仙塩尾根と合 わさるところが三峰岳で、南からきた縦走者はこのピークを後に北岳を目指して間ノ岳 に向かっていくのが普通だろう.よってこのピーク以北の尾根を歩くものは少ないよう なのでちょっと心細い感じがする.

三峰岳から仙塩尾根を北へたどったところには野呂川越という標高2300メートル の鞍部があり、野呂川脇にある両俣小屋からルートがついている.この両俣小屋は、野呂 川林道でアプローチでき、仙丈ヶ岳から 大仙丈ヶ岳まで縦走したときの下山や左俣 からの北岳への登山に使われている.

両俣小屋を出発、野呂川越から仙塩尾根を南に辿り三峰岳を経て、間ノ岳山頂に立つ. 帰路は北岳側に下り、鞍部にある北岳山荘から大樺沢のルートで広河原に下山すれば、 かなり大回りとなるが、どうにか1日の行程にくみ上げることができそうである.

もっとも広河原から甲府にもどるバスの出発時刻が早いことから、やや時間に追われそうで、 予定どおり進めなかったときにはバスに遅れそうであった.しかし、どっちにしてもテントは持 っていくつもりだから、その時は広河原に泊まればよいだろう.

念願の間ノ岳へむけて、私はこのコースを挑戦することにした.

小仙丈沢
小仙丈沢
大仙丈沢
大仙丈沢
アサヨ峰
アサヨ峰
仙塩尾根から北岳
対岸の稜線
仙塩尾根から甲斐駒
野呂川の先には甲斐駒ヶ岳
三峰岳
ハイマツ帯に出ると三峰岳が見えてきた.
三峰岳
三峰岳
山頂
三峰岳山頂.仙塩尾根はこのピークを越え、さらに三国平、熊ノ平と続いていく. 遠く扇型に見えているのが塩見岳.
間ノ岳
熊ノ平小屋
三国平と赤屋根の熊ノ平小屋.小屋の上の尾根には、塩見岳に続く縦走路が見えている.
農鳥岳
大井川の源頭部をはさんで農鳥岳がある.写真右手に扇型の塩見岳が見えている.
仙丈ケ岳
大仙ケ丈岳と仙丈ケ岳.
北岳
北岳はその存在感を主張する.
富士
富士は間ノ岳と農鳥岳の間に現れた.農取小屋は農取岳と間ノ岳のコルに位置し、そこにむけた 巻道が写真中央にある.
三峰岳
間ノ岳に登る途中から三峰を見下ろす.
大井川
大井川、三国沢の源頭をすぐ下に見ながら稜線は登っていく.
間ノ岳
間ノ岳
富士
視界を遮っていたガスの中に浮かびあがったのは、 雲海の孤島となった富士の姿であった.
北岳山荘
北岳山荘

野呂川林道を両俣小屋へ

一日めは両俣小屋を目指し、野呂川林道の歩きに終わる.野呂川出合で芦安村営バスを下車する. 出会は、間ノ岳と北岳にその源を持つ野呂川へ甲斐駒の袂、仙水峠から流れてきた北沢が流れ込む 場所である.そして目指す両俣は、野呂川を遡行していったとき、北岳に突き上げている左俣と間ノ岳 に発する右俣に分かれる場所である.広河原を満員で出発した北沢峠行きのバスも、ここで途中下車し たのはごく少数だった.

野呂川
野呂川.

林道脇にみつけた小屋まで8キロメートルの表示は、予定していた通り今日は2時間強の行程で終わりに なることを知らせてくれるが、今まさに始まる長い林道歩きを伝えるものでもあった.  バス停からしばらく林道を進むと90度折れ、仙丈ヶ岳、北岳に囲まれた谷を流下している野呂川沿いに出る. 谷はしだいに南北方向に変わり、小さな沢を越え下り勾配に変った.

次のカーブに差し掛かかると水音が響いてきた.ここは小仙丈沢であった.滝の見えている大きな谷のかなた にはピークらしきものも見えているが、これは小仙丈岳であろうか.この流れの源には、仙丈ヶ岳の特徴とも なっているカールがあることになる.

北岳側から仙丈ヶ岳を遠望したときに見える、2つのクビレはこの沢と次の大仙丈沢のものである.沢を 渡った先ではアサヨ峰が見えていた.前方には北岳の岩稜も見えている.

次の大仙丈沢、林道から見上げると稜線部まで見通せる幅の広い沢であった.さらに奥仙丈沢を越え ると左手、前白根沢の上に北岳が見えていた.林道は終わり沢底につけられた車道を辿れば両俣小屋 に着いた.

三峰岳へ

 

早朝、尾根への道を登る.心強いことに先行者がいるようだ.気になっていた野呂川越までの道は問題 なくありそうなので安心した.乗越からルートは稜線を伝う.名のあるピークやこれといった目印はないか ら地形図を見ながら現在地を予想、早くも遅れがではじめた日程を気にしながらの道のりとなった.  

今日の山場は三峰岳までの長い登りであることは確かだ.そこから稜線のひと登りで目的地間ノ岳に達 する.でも、多分一番の問題は残す長い帰路にあるように感じていた.

間ノ岳からの稜線部も結構長いし、北岳との鞍部にある北岳山荘に出ても、まだ最後に待ち受けている のは大樺沢の急下降である.疲れた膝にそうとう堪えることが予想される.帰路、休みながら進む余裕を 持たせるための時間は往路で稼いでおきたい.    

やがて、ハイマツで見通しが良くなってくると展望は圧巻であった.北岳から間ノ岳に向かう 稜線はこちらより一回り高い壁のように東側の視野をさえぎっている.その尾根が 高度を下げながら手前に迫ったきたところに、そこが三峰岳だろうとわかるピークがある. その位置関係からこのピークに立ったときには、間ノ岳の眺望が期待できそうだ.今のところ ガスはかかっても薄いしときおり風で晴れる.私がピークに立つ時まで、どうにかガスに隠れ てしまわないことを願いながら、最後の登りを急ぐことになった.

仙塩尾根に、間ノ岳からの稜線をあわせた縦走ルートは三峰岳のピークを越えて熊ノ平に続 いている.これから間ノ岳に登ることになる私は、カメラと地図だけ取り出してピークは往復す ることにした.

目印にしたがって最後の登りを終えると、期待していたとおり視界が広がった. 北岳、間ノ岳と並び、当然予想すべきであったはずの農鳥岳、西農鳥岳のピークも並んでいる. 農鳥岳と間ノ岳の間には、富士山が見えている.南にレンズを向けると、尾根の少し先に半円形のピークが見えている. 塩見岳である.

三角点
三峰岳三角点.

眺望のすばらしさに、しばらくここに腰を据えてひとつひとつ見えている山を確認していきたいところだが、すでに予定時刻は過ぎていた. すぐ東に間ノ岳が見えていて、そこに続く尾根をこれからよじ登って山頂に立たない かぎり、今回の目的は果たせない.広河原への下山もこのピークを越えない限り不可能だ.

間ノ岳山頂へ

すぐ辿りつきそうに思えた間ノ岳も、登り始めると結構たいへんで、目指す山頂もどこにあるのかさっぱりつかめない. 前に現れたピークこそがと登るとまだ道は続いている.稜線南側のゆったりとした斜面に始まる沢は、山の風景と してはありふれたものであるけれど、それは私の故郷を流れている大井川の源であろう.そして今歩いている歩道 は静岡県の県境を伝っていることになる.地図ではみなれた静岡県の形、突き出した南アルプスの細い楔形の部分 その最上端、東北東の傾きが今歩いているこの尾根なのである.

やっと辿りついた山頂は、ガスに覆われていた.残念なことに風が吹きかすかに富士の姿を見たのが唯一の展望で あった.汗もひきだんだん寒くなってきたので、もう展望の望めない山頂をあきらめ下山にとりかかった.

下山

間ノ岳山頂一帯は荒涼としている.西に落ちる深い谷がときに見える程度でガスも手伝ってか殺風景な感じだ. 強い風が東から吹き上げてきて、どんどん体が冷えていく.中白根のピークで斜面に風をよけ 休憩する.鞍部に建つ北岳山荘に向け下りに入る.

発電機の音とともに幾分にぎやかになってきた.山荘の前で再び 休憩、山頂への登路から離れ北岳南面、大樺沢への巻き道を辿る.午後の日差し、ガスを通しているとはいえまだ十 分暑い.へとへとになって登ってくる対向者、日の照り付ける中の大樺沢の登りはさぞきつかったことだろう. 稜線部の寒さがうそのような暑さの中、八本歯のコルに着いた.

残すは下りだけだが、気を抜けない.二俣まできつい下りが続き、切り替えしの連続に膝がふらついてきた. 少し進んでは足を休め、これを繰り返して、バットレスの全容が見えるようになると二股に着いた.ここから先 もまだ甘くない.道のりは長く、走ってみても膝が長続きしない.

樹林中に歩道が入ってやれやれと思ったが、 すでにバスの発車時刻になっていった.予定より大幅に遅れてしまっているが、食料もあることだし泊まってい ってもよい.バス停に着くと、ちょうど入山者を乗せてきたタクシーが、今まさに戻ろうとしているところだった. 休む間もなく乗車、そのまま甲府駅へ進むことになった。

略図
間ノ岳地図
地形図:電子国土で作成されています。ブラウザによっては表示されません。
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