北岳山頂より見た間ノ岳の全貌.右手に下がっていく尾根の先にある三角形が三峰岳.尾根の後ろには塩見岳も見えている.
このコースの範囲であれば、二万五千分の一地形図では、千丈ヶ岳、鳳凰山の2枚でカバーする.池山御池小屋経由 で登るのなら、夜叉神峠、間ノ岳、農鳥岳の縦走をもくろむのであれば、これに加えて、間ノ岳が必要になる.
国土地理院地図閲覧サービス
間ノ岳を、
Yahoo地図情報
でみる.
北岳・甲斐駒南アルプス 昭文社 2007年版
Jマップ北岳・甲斐駒ヶ岳
登山用地図で、私の愛用しているのは、「
ヤマケイ登山地図帳4
北岳・甲斐駒・仙丈−南アルプス北部」と、ゼンリンの「
登山ハイキング7 北岳甲斐駒
」の2種であるが入手できない.
Transportations
JR甲府駅から、山梨交通広河原行きに乗り大樺沢出合で降りる. 運賃は片道1910円.芦安村営バスに乗り換え、野呂川出合で下車。
山梨交通
Course time
私の山行で実際にかかった時間を記してあります.途中何回か取った休憩時間は 含まれていません.
第一日
甲府駅
↓
2時間半(山梨交通バス)
↓
広河原アルペンプラザ
↓
30分(芦安村営バス)
↓
野呂川出合
↓
2時間15分
↓
両俣小屋
第二日
両俣小屋
↓
35分
↓
野呂川乗越
↓
1時間25分
↓
ピーク
↓
1時間15分
↓
三峰岳
↓
35分
↓
間ノ岳
↓
40分
↓
中白根岳
↓
20分
↓
北岳山荘
↓
55分
↓
八本歯のコル
↓
1時間15分
↓
大樺沢二俣
↓
1時間20分
↓
広河原
Links
南アルプス市
南アルプスNET
夜叉神観光協会
長谷村
Ainodake
Notoridake
Kitadake
Shiomidake
Fujisan
私は、昨年北岳に登ったとき以来、この間ノ岳に登ることを心待ちにすごしてきた.そうさせつづけてきたわけといえば、 私の故郷の県境がこのピークを通っていることである.静岡県はこのピークをもって最北となっていて、もうずっと以前から、一度はそこに 立ってみたいと思いつづけてきた山なのである.大井川の流れ、その最初の一滴は、この山の南面から流れはじめる。この川の源流 部は人を寄せつけない。県境線は通っていても静岡県側からは容易にいくことのできない場所である。しかし、山梨側から入れば、北岳と続く、 白峰三山のひとつにすぎない。
歩いて県境を越えたからといって、そこで空気が変るわけでもない.どちらも同じ法で統治されている日本国内で あるのだから、その麓に暮す人々であっても、現在では境を挟んで生活にも差は生じえようもない.県境線とそれを越えることには、国境を越えるような 重々しさはまったく無い.しかも住民を持たないアルプスの稜線上にあっては、都道府県の面積を求める場合ぐらい にしか役立っていないのだろう.それでも、私にとって故郷静岡県の県境線は、ここで2つの世界を分離し続けているのである.
東京での生活が長くなって、最近私は故郷とその他を区別する境界線を欲しくなりつつあるようで、その境界を越えて 自分の昔のテリトリ−にかえるという行為にちょっと誘惑を感じるようになってきたのである.留守の我が家に忍び込み、勝手し った台所でお茶を飲んで何事もなかったように立ち去るような帰省を、こっそりおこなってみたくなったのだ.
そう考えると、普通だれもがするように北岳を越えてからこの山に入るのは、こっそり入る感じがなくてよくない. そこで、ガイドブックに出てくることのない野呂川越から仙塩尾根を伝う道筋を歩いてみることにした.
仙丈ケ岳から南下し塩見岳まで尾根は20キロメートル以上続く.両端の3000メートル峰に吊り下げられているような この稜線は標高を落ちこませていく.その中間点で一旦標高を持ち直しているのが三峰岳(みぶたけ)、2999メートルのピーク である.このピークはすぐ東の間ノ岳と尾根がつながっていて、この稜線が静岡県の北辺を形づくってい る.
仙丈ケ岳から三峰岳の間には、野呂川越という名の標高2300メートルの鞍部があり、野呂川沢床の両俣小屋か ら道がついている.塩見岳からきた南アルプスの縦走者は、この三峰岳から北岳目指して間ノ岳に向かう稜線を辿るのが普通で あろうから、三峰岳以北の仙塩尾根を歩くものは少ない.ましてや、わき道でしかないこの道は、よくて仙丈ケ岳の下山路に使われ ている程度であろう.
両俣小屋からこの道を尾根に登り、三峰岳に向かえば、かなり大回りにはなるが、間ノ岳山頂に立って、広河原に下山 するまで、どうにか1日の行程にくみ上げることができそうである. 計画を立てるにあたっての制約は、広河原を出る帰りのバスの出発時刻が早いことであって、やや時間に追わ れつつ体力的にも少々きつそうに思えるコースであった.しかし、どうせテントを持っていくのだから、その時は広河原に泊まる ことを覚悟の上で、試してみることにした.
野呂川林道を両俣小屋へ
一日めは、両俣小屋を目指しての林道歩きに終わる. 野呂川出合で芦安村営バスをで下車した.広河原を満員で出発した北沢峠行きのバスを途中下車するのはまったくの少数派だ.
野呂川の源流は、ここから90度折れ、仙丈ケ岳、北岳と2つの山に囲まれた谷をさかのぼる。 途中いくつかの沢を合わせて流量を増やした流れは、ここで仙水峠から流れてくる北沢をあわせて流れを東に変える. 両俣は、その野呂川を遡行していったとき、北岳に突き上げている左俣と間ノ岳に発する右俣に分かれている場所である.
バスをおり林道脇にみつけた小屋まで8キロメートルの表示は、今日は、予定していた通り2時間強の行程で終わりになることを知らせてくれているが、 これから始まる日中の長い林道歩きを伝えるものでもある.
小さな沢を林道は越え、下り勾配に変った.次のカーブに差し掛かかると水音が響いてきた.小仙丈沢であった.滝の見える大きな谷のかなたにはピークも見えているが、 これは小仙丈岳であろうか.この流れの源には、この間みたあのカールもあるはずである.仙丈ケ岳を遠望したときに見えるあのクビレは、この沢と次の大仙丈沢のものである.
この沢を渡り、その先ではアサヨ峰が見えていた.前方には北岳の岩稜も見えている.次の大仙丈沢、林道から見上げると、稜線部まで見通せる幅の広い沢であった. さらに奥仙丈沢を越えると、今度は左手の前白根沢の上に北岳が見えていた. 林道は終わり、沢底につけられた車道を辿ると両俣小屋に着いた.
仙塩尾根
早朝、尾根への道を登る.心強いことに先行者がいるようだ.気になっていた野呂川越までの道は確保されていそうで安心した. 乗越からは稜線を伝う.名のあるピークやこれといった目印はないから地形図を見ながら現在地を予想し、早くも遅れがではじめた日程を気にしての 道のりだ.三峰岳までが登りの山場であろうし、そこからひと登りで間ノ岳に達する計算だ.そして、問題は残す下りだけである.しかもこの下りは長い上、 疲れた膝に、最後に待ち受けている大樺沢の急下降はきつそうだ.この部分に余裕を持たせるために時間的余裕は少しでもほしい.今日は下り中心のスケジュール、それにあわせて登 りは齷齪登るべし。何としても 時までに三峰岳山頂に立ちたい.
やがて、ハイマツで見通しが良くなってくると、その展望は圧巻であった.北岳から間ノ岳に向かう稜線はこちらより一回り高い壁のように東側の視野をさえぎっている.その尾根が 高度を下げながら手前に迫ったきたところに三峰岳とはっきりわかるピーク.その位置関係を考えれば、この山頂からの間ノ岳の展望は期待できそうだ.今のところガスはかかっても薄いし、 ときおり風で晴れる.私がピークに立つまでは、どうにかガスに隠れてしまわないことを願いながら、最後の登りを急ぐ.
三峰岳
ハイマツ帯に出ると三峰岳が見えてきた.
三峰岳
三峰岳山頂.仙塩尾根はこのピークを越え、さらに三国平、熊ノ平と続いていく. 遠く扇型に見えているのが塩見岳.
三角点
北岳、間ノ岳から塩見岳に向かう縦走路は三峰岳のピークを越えて熊ノ平に続いている. 私はカメラと地図だけ取り出し、ピークを往復することにした.目印にしたがって最後の登りを終えると、期待していたとおりの視界が広がる.北岳、間ノ岳と並び、当然予想すべきであった 農鳥岳、西農鳥岳のピークも並んでいた.
農鳥岳と間ノ岳の間に、富士山が見えている.南にレンズを向けると、尾根の少し先に、半円形のピークが見えている.塩見岳である.眺望のすばらしさに、しばらくここに腰を据え てひとつひとつ見えている山を確認していきたいところだが、すでに予定の時刻は過ぎていた.すぐ東には、その間ノ岳が見えていて、そこに続く尾根をこれからよじ登って山頂に立たない かぎり、今回の目的は果たせない.そして予定している、広河原への下山路もこのピークを越えない限りないのである.
三国平と赤屋根の熊ノ平小屋.
大井川の源頭部をはさんで農鳥岳がある.写真右手に扇型の塩見岳が見えている.
大仙ケ丈岳と仙丈ケ岳.
北岳はその存在感を主張する.
富士は間ノ岳と農鳥岳の間に現れた.農取小屋は農取岳と間ノ岳のコルに位置し、そこにむけた 巻道が写真中央にある.
間ノ岳
一見すぐ辿りつきそうな、間ノ岳の登りも歩き始めると結構続く。そして目指す山頂がどこにあるのかさっぱりつかめない。前に現れたピークこそがと登るとまだ道は続いている。 稜線南側のゆったりとした斜面に始まる沢は、山の風景としてはありふれたものではあるけれど、それは私の故郷を流れる大井川のものであろう.そして今歩いている歩道はちょうど静岡 県の県境を伝っていることになる.地図ではみなれた静岡県の形、その最上端部、東北東の傾きは今歩いているこの尾根の線なのである. やっと辿りついた山頂はガスに覆われていた.風が吹きかすかに富士の姿を見たのが唯一の展望であった。汗もひきだんだん寒くなってきたので、 もう展望の望めない山頂をあきらめ、下山にとりかかった。
間ノ岳に登る途中から三峰を見下ろす.
大井川、三国沢の源頭をすぐ下に見ながら稜線は登っていく.
間ノ岳
視界を遮っていたガスの中に浮かびあがったのは、 雲海の孤島となった富士の姿であった.
下山
北岳山荘
間ノ岳山頂いったいは荒涼としている。 西に落ちる深い谷がときに見える程度で、ガスも手伝って殺風景だ。かなり強い風が東から吹き上げてきて、どんどん寒くなっていく。中白根のピークで斜面に風をよけ 休憩し、北岳山荘に向けて下る。発電機の音とともに幾分にぎやかになってきた。 北岳南面の大樺沢への巻き道を辿る。疲れているからか、登りに結構苦しめられる上、午後の日差しは、ガスを通していても厚い。先ほどまでの寒さがうそのような中、 八本歯のコルに達した。ここから二俣までがきついくだりだ。切り替えしの連続に膝がふらついてきて、休みの繰り返しになってきた。バットレスの全容が見えるようになると 二股、ここから先がまだ長い。走ってもはしっても、膝は長続きしない。樹林の中に歩道が入ったとき、すでにバスの発車時刻であった。食料もあるし泊まっていこうかと 思いながら、バス停にむかうと、入山者を乗せてきたタクシーが今まさに帰ろうとしていたので、休む間もなく乗車、そのまま甲府への道を進むことになった。
略図
地形図:電子国土で作成されています。ブラウザによっては表示されません。
白峰三山 明神山から
北岳・甲斐駒・仙丈・鳳凰三山
木曽駒・宝剣・空木・荒川・赤石・聖・光
ベスト山歩き 北岳・甲斐駒・仙丈岳
日本登山大系 南アルプス
高山植物ポケット図鑑
高山に咲く花
北岳の高山植物
Amazon.co.jp
Amazon.co.jp
CAPTAIN STAG
LAKEN
Stansport
MITUBISHI
EMPEX
VICTORINOX
Rakuten
楽天トラベル
韮崎・清里・大泉・南アルプスの施設一覧
甲府市内・昇仙峡の施設一覧
静岡市の空室を検索
伊那・駒ヶ根・飯田の施設一覧
アイシーアイ石井スポーツ
好日山荘Webショップ
さかいや・オンラインショップ
Snow Peak Store 楽天市場店
Rakuten