![]() | 南岳からのオッカバケ岳とサシルイ岳 昨夜は熊におびえながらも、疲れていたからぐっすり眠れた。快適な出発だ。まずは平凡な道のりが続く。南岳に登り昨日歩いた道筋をふり返る。 |
![]() | 知円別岳付近 知円別岳は硫黄岳を取り巻く外輪のピークの一つだ。地図を広げるともう縦走の終わりも近づいたように思えたのだが、今までの平凡な山道にくらべると、ここから先が最も困難を伴う核心部であった。 |
![]() | 白色の尾根とこけし岩 終に、羅臼岳からも見えていた白色の尾根の前に来た。背の細い踏み跡の両脇ははるか下の沢まで一気に落ちているから気が抜けない。後ろには最後のピーク硫黄山が顔を見せている。荷物のバランスを整えてから歩き始めた。 |
![]() | こけし岩
2つの白い尾根の真ん中のそびえる奇妙な岩塔群はこけし岩だ。ここは大変悪路で、岩をよじ登ってこえる。しかも下は90度切り落ちていて恐ろしい限りであった。越えるにはちょっと度胸がいるけれど ここまで来て今更もどることもできないから先に進むしかない。 |
![]() | 白色の尾根上の道 足元が崩れていきそうな気がして、一刻もはやくここを抜けてしまいたいが、写真を撮るために立ち止まった。 |
![]() | 硫黄山 見事な釣り鐘型の頂上が見えている。最後の仕事はこの釣り鐘をよじ登ることである。 |
![]() | 硫黄山頂上への分岐 登り口には赤ペイントで印がつけられている。脆く崩れやすいから落石が怖い。 |
![]() | 硫黄山頂上 釣り鐘をよじ登ると頂上は少しだけ広さがある。1562メートルの三角点がある。まだ人跡未踏に近い時代にこんな場所まで来て標石を取りつけるのも 大仕事だったであろう。 |
![]() | 頂上からの知床岬方面の展望 硫黄山から岬の先端までは低い山が続く。まだここは半島全体では中間地点にすぎないのであるが、ここから見下ろすかぎりもう先端にいるような 感じがする。ずっと先には知床岳という1254メートルの山もあって一度冒険をかねて登ってみたい。 |
![]() | 硫黄沢沿いの下山路 硫黄沢という沢に沿って下る。水の枯れた沢底を、バスの時間も迫っているから一気に走り降りていった。 このルートは、有名なカムイワッカ湯の滝の少し先の車道に出る。こちらから往復するのが普通のようでときどき人に会った。 もう疲れきっているからかいくら歩いても道に近づいていない感じがする。沢から這松帯にあがると、そこはいかにも熊が出てきそうだし、噴気口の並ぶ一帯は汗だくになるほど熱い。最後まで野趣 あふれる登山道であった。 |
| Copyright (C) 1997 Masashi Koizumi. All Rights Reserved. |